工場勤務がきついや辛いと言われる理由とは?
工場勤務は辛い仕事のイメージが強いかも知れません。
例えば、重労働が多く、時間も不規則で、1日中立ちっぱなしの仕事のイメージが強いということから、きつそうや辛そうといったイメージがつきます。
自分自身も最初はそのようなイメージを持っていましたが、実際に仕事をしてみると案外違う部分が見えてきました。
今回は工場勤務が案外きつい仕事ではないことについてお話しして行きたいと思います。
工場勤務が辛いと感じる4つの瞬間
まず初めに、工場勤務が辛いと感じる瞬間についてご紹介していきます。
以下の4つの瞬間に工場勤務はやっぱりしんどいなーと思うことがあります。
その瞬間とは以下の通りです。
単調作業の繰り返しで辛いこと
コミュニケーションが辛いこと
交代勤務などの勤務時間が辛いこと
作業環境が悪くて辛いこと
これらについて詳しく解説していきます。
単調作業の繰り返しで辛いこと
工場での勤務は毎日同じようなことを繰り返し続けることが多いです。
毎日同じものや似たものを製造し続けていて、終わりが見えないやっとの思いで製造が終わったとしても、新たに製造が始まる。。
この繰り返しの日々です。
生活に変化がなく、金曜日が待ち遠しい、そんな日々をただただ過ごしているとかなりキツくて辛い仕事をしていると思ってしまうことがあります。
ただ、単調な作業を繰り返し行っているため、仕事が終わる時間が一定になる場合が多く、仕事前後の予定が立てやすいです。
そのため、自分の時間をうまく持ち、私の場合は筋トレに励んだり、こうしてブログを書くというような時間を使って、変化を与えることで、仕事の辛さを軽減することができています。
コミュニケーションが辛いこと
工場での仕事中に会話をすることは思っている以上にあります。
工場勤務だから喋らなくていいと思っていると驚かされることがあります。
しかしながら、毎日同じ人と長い間作業をしているので次第に会話がなくなってきます。
そのため、毎日同じ話ばかりをしていたり、話題がなくなって無言の時間が続いたりして、きついなあと思う瞬間があります。
会社によってはメンバーが毎日違う場合や、定期的に入れ替わる場合がありますのでそのような会社に勤められるとラッキーですが、私の今の会社では、ずっと同じ人と作業しているので、話題探しが案外大変です。
人によっては全く喋らないことを貫く人もいるため、完全にでメリットとすることはできませんが、そのような意志がない場合はちょっと気疲れしてしまう原因になります。
交代勤務などの勤務時間が辛いこと
個人的に一番辛いと感じることです。
交代勤務や時差勤務など工場ではさまざまな時間に勤務をさせることが多いです。
週替わりで勤務時間が変わることもあれば、コロコロと時間を変えられることもあり、寝不足や自分の予定が入れられない、休日を損した気分にさせられるなどの不満が募ります。
時差勤務のない工場もあるにはあるため、そのような会社を探せばいいのですが、なかなか見つからないのが現状です。
やっとの思いで見つけたとしても部署移動でまた交代勤務になるリスクだってあります。
ここさえ抜けられれば、もっと製造業を楽しめるのになあと思いながら日々仕事をしています・・・
作業環境が悪くて辛いこと
工場には、空調で管理されている現場とそうでない現場があります。
私が以前所属していた現場では空調で管理されておらず、夏は40℃以上、冬は0℃といった環境下で作業を行なっていました。
スポットクーラーや一時避難場所のようなところはあるのですが、外の方がマシくらいな環境でした・・・
飲料や食品の工場の場合は、温度管理されていない現場が多いかも知れません。
また、工場では大きな機械が稼働しているため、騒音がすごいです。
普通に会話するのが困難なくらい大きな音が鳴っているところや、同じような音が鳴り続けており、頭がおかしくなりそうな環境などがあります。
これらの環境については、入社してみないとわからないことが多いです。
入社前に見学させてくれる会社は多いですが、実際に働いてみないと騒音がこんなにも辛いものだったのかということには気づけない場合が多いです。
これらの環境があり、キツく感じたり辛いと思うことがあるということを理解しておいてください。
工場勤務は辛くてきついだけじゃない!工場勤務のメリットとは?
ここまで工場勤務で辛いと感じる瞬間を伝えてきました。
このような内容だけを聞くと辛そうだし、なんか嫌だなあと思ってしまうと思います。
でも、きついだけでなく、大きなメリットもあります。
ここではメリットについてお話ししていきます!
メリットは以下の通りです。
思った以上に高収入
未経験でも入社しやすい
ノルマがない
プライベートが充実しやすい
工場勤務は肉体的には辛い部分が多いですが、気持ち的には営業みたいにノルマのある仕事よりは楽だと思いやすいです。
自分も営業を経験した後に工場で勤務しているのですが、ノルマがないということはかなり気持ちが楽になりました。
ここは大きなメリットだと思います!!
思った以上に高収入
工場での勤務は思ったよりも高収入になる場合が多いです。
大きな工場になればなるほど、大手の企業になるため待遇がいいことが多いです。
また、残業代や、交代勤務手当、休日出勤手当などが充実している場合が多く、未婚の方なら社宅制度、既婚の方には家賃手当のように手当が豊富です。
その上、ノルマがないため、ボーナスなども業績に連動した文がもらえることが多いので、思っている以上に高収入になりました。
私の場合は、
新卒の営業から契約社員の工場へ転職した時には、年収プラス50万円
契約社員から別の会社の正社員になった時には年収倍
かなり待遇が良くなりました。
給与が安定するので生活しやすくなります!
未経験でも入社しやすい
工場の仕事は単調な作業や簡単な作業が比較的多いです。
そのため、異業種から転職するときなどは、未経験でも入社しやすいです。
また、大手企業の工場に行きたい場合は、一度契約社員や派遣社員を挟むことで経験値を積み上げて転職の足がかりにしたり、そのまま採用される場合もあります。
割と高待遇な上に未経験でも入社しやすいので、業種を変えたいと思っている人にはチャンスがあります!
ノルマがない
工場での勤務はノルマがありません。
作業を覚えたり、改善提案をするといったことは必要な場合がほとんどですが、営業のような数値的なノルマを与えられることは少ないです。
定時に帰ることがノルマだったりします。
工場での作業は機械が製造を行っている以上どこまで頑張ってもスピードに限界があります。
そのため、早く作らないと評価が下がるということはありません。
ミスばっかりしていたり、欠勤が多いといったことはもちろんマイナス評価ですが。
そのため、精神的に追い込まれることなく仕事に取り組むことができるため、気楽に仕事ができるということが大きなメリットです。
プライベートが充実しやすい
工場での作業は、同じことの繰り返しであることが多く、生産スピードも決まっていますし、交代勤務などで動かしています。
そのため、仕事が何時ごろに終わるのかや、何時に帰れるのかということは予想しやすいです。
また、1ヶ月の生産計画が立てられるので、その月はどのようなシフトになりそうなのかある程度予想がつきますので、自分のプライベートの予定が立てやすいです。
また、工場の場合は定期的にメンテナンスを行うことが多く、まとまって有給を取らしてくれることもありますし、休日はカレンダー通り休めることが多い印象です。
休日出勤などももちろんありますが、事前に確認されてから出勤する場合がほとんどですので、自分のプライベートを充実させたい方には、もってこいの仕事です。
工場が辛いきついと感じやすい人の特徴とは?
ここからは、工場勤務が辛い、きついと感じやすい人の特徴について解説して行きます。
辛いと感じやすい人には以下の4つの特徴があります。
単調作業が死ぬほど苦手
向上心が強い
人と関わりたい
交代勤務ができない
これらの特徴に当てはまる場合は、工場で働くこと自体が苦痛になるかも知れないため、避けるという選択をした方がいいかも知れません。
単調作業が死ぬほど苦手
工場勤務での仕事内容は単調な作業を繰り返し行い続けることがメインになります。
特に製造オペレーターになるとその傾向は顕著に現れて、単調作業が苦手な人には辛い仕事となる可能性が高いです。
今、単調作業に悩んでいる方は、製造オペレーター以外の選択肢を探してみましょう。
今まで積み上げてきた実績をもとに部署異動を申請してみたり、これまでの経験を活かした上で、転職することも視野に入れて行きましょう。
製造オペレーターの業務が多く、メンテナンスや見積もりといった業務まで行っている場合は、製造に関する技術職などへ転職ができる場合があります。
これらの内容は、転職エージェントに相談して方向性を決めていければうまく立ち回ることができますので、まず登録してみましょう!
向上心が強い
向上心が強く、上の立場を目指したい人は、不満が多いかも知れません。
現場の作業者には、向上心が強い人はあまり多い印象ではありません。
また、誰を昇進させるかといった話は上司の好き嫌いで判断されることが多いですし、ポストに空きがない状況が多く、なかなかポストが開きません。
どれだけ上に行きたいと思っても、思うように成果を上げられない可能性が高いです。
その上、工場での成果と言われるものは業務改善による人員削減や、設備の入れ替えによる稼働性の向上など、専門的な知識がなければ関われない業務である場合が多いです。
製造数をがむしゃらに働いて増やすことができ、利益の貢献したとしても、その再現性がない場合は評価されないため、営業のように自分の努力だけで上に上がれる環境ではないと思っておきましょう。
また、周りの作業員のやる気も低い場合が多く、人を巻き込む力もかなり必要になります。
向上心が強く上を目指したい場合は、別の職種を選んだ方がいいでしょう。
工場では、安定してゆっくりとした成長を感じられる現場ですので、急成長を果たしたい人には向かない環境です。
人と関わりたい
たくさんの人と関わり、人脈を広げて行きたいと思う人には向かない職業です。
工場での人との関わりはかなり少ないです。
同じ部署の人と一緒に作業しているので、いつも同じ人と同じ場所で同じ作業をしていることが多いです。
他部署との交流もありますが、実験や改善などを行うときに話をするくらいで、毎日交流するような機会はありません。
たくさんの人と繋がり、人脈を築いて行きたい人にはお勧めできません。
交代勤務ができない
家庭の事情や、体調的な面から交代勤務や時差出勤といった勤務体系を取れない場合はお勧めできません。
工場での勤務は多くの場合交代勤務や時差出勤が採用されています。
そのため、かなり体に負担がかかりますし、家族がいるかたは辛い思いをすることが多いです。
時間帯が合わず、妻や子供と会うことができない日が続くこともありますし、友達と予定が合わせられないこともあります。
また、時差ぼけのような状態になるため、土日は時差ボケを治すために寝て潰れてしまったり、勤務に体がついていけず、寝れなくなったり、頭痛が続き体調不良が長期的に続くこともあります。
こればかり流行ってみないとわからないことが多いですが、今まで朝方の生活をしていた人には向かない可能性が高いです。
また、家族や子供との時間を大切にしたい人にも向かない勤務形態ですので、その場合は避けておきましょう。
工場勤務に向いている人の特徴は?
ここからは工場勤務が向いている人の特徴について解説して行きます。
まず工場勤務に向いている人の特徴は以下の通りです。
黙々と作業することが得意
ガッツリ稼ぎたい
プライベートを充実させたい
これらの特徴について詳しくみて行きましょう。
黙々と作業することが得意
黙々と一つの作業に没頭することができる人は工場での仕事に向いています。
工場での業務内容は、先ほども挙げた通り、同じことの繰り返しになります。
そのため、何かの作業に没頭できるという能力はかなり大切な要素です。
今までの経験で、何か一つのことに没頭して作業を行うことができた経験を持っている方にはおすすめの仕事になります!
ガッツリ稼ぎたい
ガッツリお金を稼ぎたい人にもおすすめです。
工場では、交代勤務が採用されていることが多いため、夜勤の時間帯は給与が高くなります。
また、交代勤務手当として、手当が支給される場合や、福利厚生が充実しており家賃手当や社宅制度が取り入れられている場合も多いですし、残業手当もしっかり出してくれるところが多いです。
完全歩合制の営業のように給与が青天井で伸び続けるということはできませんが、安定的に平均以上の稼ぎを得られる工場は魅力的です。
プライベートを充実させたい
プライベートの時間を大切にしたい人にもおすすめです。
交代勤務や時差出勤というものがありますが、いきなりやれと言われることは少ないです。
月間生産計画に基づいて、この日は夜勤で、この日は日勤という計画が月初に公開されることが多いです。
また、ある程度安定して作業が進むので、残業時間がどのくらいになるのかを予想することもできます。
その上、カレンダー通りの休みになる場合が多く、大型連休は休みになることが多いので、予定を立てやすいです。
営業のように休日に電話が鳴って呼び出されることもほとんどありません。
プライベートの予定を立てやすい職種です。
工場勤務が辛い、きついと感じた時は?
工場で働いていると工場勤務が辛いと感じることが多いです。
工場では様々な要因から、工場勤務が辛いと感じることが多いです。
この場合どのように対処していけばいいか解説します!
ステップ1 何が辛いのかをまず考えよう!
まず、何が辛いと感じたのかを考えましょう!
上司のパワハラがきつい?勤務体制?仕事内容?
まず何が原因で嫌な思いをしているのかを考えてみましょう。
紙に書き出して考えると頭の中を整理しやすいです。
ステップ2 その辛いことが会社のせいなのか考える!
先ほど考えた原因が会社のせいなのか、そうでないのかを考えてみましょう。
パワハラや勤務体系、待遇が悪いといった悩みの場合は、会社が原因になります。
何かをやらかしてしまってから待遇が悪いという場合は自分に原因があるかも知れません。
原因がどこにあるか考えてみましょう。
ステップ3 その原因を解消するためにできることは何か考えよう!
先ほど考えた原因は部署異動でなんとかできるものか、それとも違うのかを考えてみましょう。
部署移動でできる場合は、移動の申請を。
移動できない場合は、転職の準備を。
ステップ4 行動を起こそう!
部署移動なり転職を行いましょう。
転職する場合は、転職エージェントの力を借りると効率的です。
まとめ
ここまで工場勤務がきついや辛いと言われる理由やその対処方法について解説してきました。
工場勤務にはいいところと悪いところがもちろんあります。
ここまで考えて、自分に合っていると感じた場合はぜひ一歩踏み入れてみてください。
安定して、そこそこ稼げてプライベートが充実するので、楽しく仕事ができると思います。
向いていないと思った場合も、工場以外の仕事を選んでより良い自分の未来を考えてみてください。